KMC地獄の夏の思い出シリーズ
東京タワーでの近田春男さんとYOU THE ROCK★さんとの共演を果たしたことでコロナ後遺症からの見事LIVEの復帰を果たしたKMC!
しかしながらその反動は大きく私の顔面はパンパンに浮腫みあがり向こう4日間体を動かすのもやっとの状態だった。
そしてその後控えていたのは長野県松本市で行われるりんご音楽祭2022でのライブだった。
りんご音楽祭でのLIVEの尺は30分、長距離の移動、そして歌い上げた後の体への負担は只事ではないだろう。それどころかステージ上で取り返しのつかない事になりかねない。
しかしステージ上で命を落とすのも本望だと私は腹をくくるしかなかった。
Bスポット療法を続け併せて私は手首の保温、ちくわを食うなどといった新たに発見した後遺症の症状を軽減させる術で体調を整え、りんご音楽祭前夜にはパートナー宅にバックDJのスージーを招き、たこ焼きパーティーを敢行することで景気を付けたのであった。
そしてりんご音楽祭当日、我々は午前4時半に起床し前日に借りたレンタカーに乗り込んだ。
祝日であったが早朝の出発ということもあり予定よりも早く車は進む。
遠距離の移動による体への負担もかなり懸念されたが、高速道路で現地へ近づくにつれ望むことができる美しい山々の景色に我々の心は躍った。
そして問題なく我々は会場となる松本アルプス公園の到着した。
間も無く開場し麓から観客達の流れが押し寄せてきた。ステージ付近で今はまだかと我々は出番を待ち侘びていたところ、一人の若者に声をかけられた。
なんとその若者はKMCを見るために栃木県からはるばるやってきたという、私は若者に史上最高のShowをお見舞いすることを誓い出番まで気合いを漲らせた。
そしていよいよKMC LIVE本番、ステージの裏から登場したと同時に観客達の歓呼の声に私は包まれた。
そしてまずMCにてコロナの後遺症で地獄の夏を体験したことを打ち明け、そして今ここでKMCが不死身であることを思い知らす事を観客達と約束しいよいよLIVEがスタートした!
序盤あまり声も上手く出すことができず、激しいパフォーマンスを試みるも"めまい"が幾度が襲ってきた!
しかしここで体勢を取り直し1曲、2曲としっかり歌い切ることに専念。だんだん調子が上がってゆきその段階で会場は大きな盛り上がりに包まれ、私は既に後遺症から解き放たれていた。

「悲しい事も後遺症もHIPHOPでぶっ飛ばしてきた、だからどんな時だってKMCはぶっちぎりのKING!」
私は観客達にそう言葉を飛ばし、30分間歌いきり不死身である事を証明し拍手を背にステージを後にした。
あまりの達成感に私は涙しそうになったが、もう歩くのもやっとの状態、グッズ販売のため物販ブースになんとか辿り着いた。
私のLIVEを楽しんでくれた観客達や先ほど話しかけてくれた若者が訪れ、私のプレイに胸が熱くなったと賞賛の言葉を授かった。
だが、あのLIVEで励まされたのは私の方である。あのLIVEでぶっ倒れずに最後までやりきれたのは、あの場にいたみんなのおかげだ。本当に胸がいっぱいになった。
LIVE後もフェスを楽しみたかったがライフは減りつつけ限りなくゼロに近くなってきたため夕方前に我々は撤収、高速を車で飛ばし渋滞にハマりながら22時ごろに帰宅しすぐ床に着いた。
翌日、案の定体への反動は凄まじかった。また病院でBスポットを突いてもらい数日後に快復、週2回のペースで通い詰めひどかった治療後の痛みもだんだん和らぎ、電車に乗る等できなくなってしまっていたことができるようになっていった。
その後、LIVEも続けていくごとに歌い切った後のダメージもだんだん軽減、遠征や連日の LIVEを行ってもクラッシュする事も無くなった。
Bスポットも15回通い、これで治療も目処が着いたが、まだ後遺症の爪痕は未だ深く残っており未だに病院には通い続けている。
まだ無理をすると症状がぶり返してしまう事もあり、ひとまず安静な生活を心がけながら今はできる範囲の事を頑張って続けている状態だ。
今は8月に比べれば相当体調は良くなっている、あの頃を思い返すと本当によくここまで立ち直れたと思う。
そんな感じで今年の夏は大変だったぜ。来年の夏が本当に待ち遠しい!
Summer EPとILL KIDを聴いてみんなも来年の夏を待ち侘びてくれ!
地獄を味わったKMCはしぶといぜ。
完
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