KMCです、こんにちは
6/7リリパレポート後半です!
前編をまだご覧でない方は以下のリンクからどうぞ!
俺が生涯歌い続ける事を約束した昔からの曲【HIPHOPが好き】を炸裂させ
フロアの盛り上がりは遂に爆発した!
しかしまだまだ俺は手を緩めない むしろこれから もう遊びは終わりだ!
Photo by titiyuu
10曲目【SORRY FOR THA WAIT】
この曲はもともと2nd ALBUMをリリースする前後の思いを歌ったリリックだったんだけど
札幌でRECを終えた後BOSSさんから「今更2nd ALBUMの事を歌うのは違うんじゃないか」と指摘を受け
その日の内にこれからの覚悟を歌ったものに書き直した
そしてタイトルの「THA」は通常「THE」の所をTBHと共にやるということであやかって変更したものだ
もう俺の不甲斐なさで誰の事も失望させたくない 人生を切り開く為に全ての宿命を俺は受け入れていく
その覚悟がビートとリリックとこの日を迎え
今この瞬間asiaのステージからぶちまけたい想いとがシンクロして完全に波に乗っかっていた
俺的にはもう無敵のゾーンに入っていた ここまでやるべきこと全部やって辿りついた
そして最後が会場のみんなへ
「お待たせ SORRY FOR THA WAIT」
本当に待たせちまったな 面白くなってきたろ?
ここまできたらもう誰も俺を止められない
まだまだリリパはこれからだぜ
11曲目【BADASS】
今日は目いっぱい遊びにきたんだろ?高みの見物決め込んでようが金払って俺に歌わせてんのはあんた方だぜ
クソ忙しい中ずいぶん前から時間割いて汗水垂らして働いた金はたいて来てくれてる訳だしな
この場にいるってことは俺が目当てなんだろ?じゃあここにいるあんた方には俺が必要だ
もっと俺のその気にさせてみろよ お望み通りガンガンブチあげてくぜ
じゃあアウトロからそのまま次の曲に繋げてあの人らも召喚しちゃおうかな
12曲目【BADASS REMIX feat. LIBRO.ILL-BOSSTINO】
Photo by Katunori Abe
Photo by titiyuu
このぶっ殺し合いのマイクリレー この日のハイライトの一つ 遂にライブで全員揃ってお披露目だぜ
しかもBOSSさん負けられないレコーディングのあん時のアントニオ猪木トレーナーにバッチリ着替えてきてんな笑
どうやら楽屋でLIBROさんとニヤニヤしながら仕込んでいたらしい笑
まぁやると思ってたけどあの人ららしいぜ笑
この曲はALBUMの特典CDに収録されてる訳なんだけど
ALBUM本編は1マイク客演なしで突っ切ってて それとは別にこのマイクリレー
でもこの曲でしょぼいバース蹴っちゃったら
「ああ、この程度か」ってなっちゃって本編も台無しになりかねない訳よ
ご承知の通りだと思うけどこのレベルの2人のMCよ
まぁ容赦なくぶっ殺しにかかってくるわな
BOSSさんがアントニオ猪木のトレーナー着てた時に俺とLIBROさんでレコーディングして
そん時はOKって感じだったんだけど
後日3人のバース並べると正直俺のやつがあんま良くなかったんだよね、、、(まぁこれはREC当日色々あったんだけどね)
じゃあ俺リリック書き直して録り直してきますよって感じなんだけど締切まで残り24時間しかない状況だったのよ
その前の日にビルボード東京のSTUTSのライブでディナーショー敢行したばかりでさぁ
体調も完全に終わってて、、、
そこに今回の制作の最大で最後の山場がここでやってきたんだよね、、、
でもここでやんないとマジで終わるから
仲間らに連絡しまくってその日の夜RECできるところ探して
でも急だから当然断られるよね
でも泪橋の仲間のたまちゃんの運営するSTUDIO TAMAがいける!ってなって
そっからあの人らに負けない24小節必死で捻り出して
気力も体力も擦り減らした状態でなんとか今のありったけのバースRECキメた訳よ
もう俺には何がいいのか悪いのかジャッジできる余力は残って無かった
BOSSさんのRECしたデータ投げて そしたらすぐ返事が返ってきて
「かっけぇ!」
の一言
これには本当にホッとしたよ笑
もう頭で何も考えられなくなってて帰り道何度も電車の乗り換え間違えて
更に雪もめっちゃ降ってきたりして家に着いたの真夜中だった笑
無理が祟ってその後1週間くらい寝込んだよ笑
Photo by Katunori Abe
俺もそんな極限状態で書いたリリック もう3人バッチバチのぶっ殺しあいよ!笑
マイクリレーってのはこうでなくちゃ!
YOUさんの言葉を借りるなら
「ライムで騒ぐラップ栄光あれ!」って感じ!
LIBROさんも後で「またやりたい」って言ってくれたけどまた絶対やりたいね!
Photo by Katunori Abe
BOSSさんもこの曲のライブで名指しで某氏の事をシャウトしてたけど
なんというか、やってきた土俵も目指す所も違っていたかもしれないけど
共に長い時間同じHIPHOPに捧げてきた人間同士だと相手の事を認めているから
そういう事言えたと思うんだ
まだ俺や誰もが辿り着いていない領域の人同士ならではの関係性だよ
その相手が 「お前もっと出来んだろ?作り込んだALBUMで殺してくれや」
って 実際最高の褒め言葉じゃね?
字面だけのリスペクトとかディスとか超えた愛の伝え方だよね 粋だよ
長く続けていけばHIPHOPってやっぱ面白いことどんどん起こるんだな
Photo by Katunori Abe
Xで出回った動画だけで騒いでるだけだったらもったいないぞ!
俺のALBUMゲットしたらこの原曲聴けるから絶対チェックしろ!クソやばいから!
KMC NEW ALBUM
「I’M A FISHERMAN'S SON… POINT OF NO RETURN」
PRODUCED by THA BLUE HERB
以下リンクにて好評発売中!
盛り上がりはピークに達した しかしまだ歌わなければいけない歌がある
ここから深い所まで行かなければ最後までは辿り着けない
13曲目【FALLIN' DOWN】
Photo by titiyuu
人一人真っ当に生きようとすることすらままならない現代の社会
それは今に始まった話じゃない この世界は何も変わってない
何をどうすればいいかわからないまま何かをしなければいけないという焦燥感ばかり煽られ続け
正気を保とうとするほどただただ胸は沈んでゆくばかり
先ほどのイケイケの感じとは一変し重くのしかかるような不穏なトラック
頭を抱え込まされてるかのような懊悩としたリリック
パーティー気分には相応しくないのはわかっている
だけど今の俺達はそんな事でシラけるとかってとこにもういない
夜明け前の空が一番暗い ついてきてくれ
14曲目【STAY WITH ME】
暗闇の航海でこの先報われなくてもいいと思えるくらいかけがえの無い存在に
俺は知らず知らずの内にに辿り着いていたんだよ
俺の人生はこの時点で成功を納めているんだと思う
Photo by titiyuu
ただな 俺は漁師の息子なんだよ ヤバい方向にこそ親父ゆずりのこの血が滾るのさ
羅針盤の針が真北を指す限り俺は進み続けなきゃいけないんだ
目の前の嵐の中を突っ切って俺自身の人生を切り拓いてやる
15曲目【TRUE NORTH】
Photo by Katunori Abe
O.N.O トラックの真骨頂とも言える様な鳴りのけたたましいDrumと共に
この先のヤバさを暗示するかのようなピアノの旋律
そのサウンドが嵐のように吹き荒び荒波のように俺を呑み込もうとする
それが次から次へと襲いかかってくる
言わずもがな引き返すわけには行かない
そうしなきゃ辿りつかない ここにいる全員が俺を見張っている
俺なら出来る 何もかも変えてみせる
この波を全て乗るこなして アウトロから次の曲に繋ぐ
16曲目【JUST DO IT】
「お前はもう渇いた気持ちを吐き出す領域じゃない」
札幌でレコーディングをする直前にBOSSさんから言われた言葉だ
確かにそうだと思った 今回のリリースだってそうだし
俺は周りのラッパー達に比べれば相当報われている
ただ同時に他のラッパー達と自分を比べてしまったり
嫉妬に駆られてしまった事も事実なんだ
でもそのドロドロした気持ち悪い感情をぶちまけなければ
自分の殻をぶち破る事ができないと思ったんだ
荒波は自分の中に起こっていた 俺は今まで幾度もそれに呑み込まれた
ただもうここまで来たら恐れるものなんて何ひとつ無かった
今度は俺がそれを全て呑み込んで 更に言葉に乗せてぶちまける
そして引きずり出した答え
「俺の相手はお前じゃねぇ HIPHOPだ」
Photo by Katunori Abe
俺にはこれしかなかった みっともなくてもいい
「止まるな やるしかねぇんだ」
答えは当然
「止まらねぇ やってやるぜ」
Photo by titiyuu
フルバース全て完全突破 そしてしばらくしてさざなみの音が聴こえ始めた
立ち向かう荒波を全て乗り越えて俺達は自分達の力で魂の望んだ所に遂に辿り着いたんだ
17曲目【MY MEMORY LANE 0548】
俺は行き着く所に辿り着いた
ふと振り返ってみると思い起こすのはあの景色
遊ぶところは基本海 田んぼ道が広がり電車すら走ってねぇ
俺が生まれた町 静岡県吉田町
ここが嫌いだとかそんなわけじゃなかったけど俺はここを飛び出さなきゃ始められなかった
俺が幼い頃からはこの町の景色もずいぶん変わってしまった
だけどここが俺の俺を育んだ故郷という事実 俺を生んだ家族
それは変わらねぇ
失われた景色は今は記憶の奥底にある
しょうもない事もあったはずけど今となっては美しい思い出ばかりだ
変わっていくもの 変わらないもの 全て受け入れてまた新しい船出を始める時が来た
18曲目【IT'S A NEW DAY】
今までの荒波とはうってかわり波の音が俺を包む
空は晴れ渡り優しい風が頬を撫でる 俺は今成し遂げた充足感でいっぱいだ
無謀な航海に出て散々足掻いた ここまで決して無傷じゃいられなかった
その痛みでのたうち回っていたはずなのに
そんな事ケロッと忘れて 今俺の心は晴れ渡っている
ここで今改めて思う
「俺の信じてきた事は間違ってなかったんだ!」
THA BLUE HERBありがとう あなた達のおかげです
みんなついてきてくれてありがとう 俺はまた無限の光の中に船を出すぜ
ここで最後 渾身のシャウト
「俺がKMCだ I'M A FISHERMAN'S SON…POINT OF NO RETURN!」
Photo by Katunori Abe
当初出発する時は孤独だった 今はもう違う
今俺は拍手と歓声に包まれてみんなにまた始める事をここで誓った
本当にありがとう 辿りついたぜ
、、、ただ!ALBUMの中でまだ1曲歌って無い曲があるんだよ!笑
それやんないと今日終われないよ笑
アンコールみたいなもんだよ笑 散々やったけど後もうちょっとだけやろう笑
ついてきてくれ
19曲目【WHATEVER】
この曲は制作も煮詰まってまぁこんな曲もあっていいだろうと思ってノリでO.N.Oさんとゲラゲラ笑いながら作ったんだけどDEMOを聴いたBOSSさんがこれが一番いいと言い出したわけよ
そん時はわけわかんねぇなぁって思ったけど今はなんかわかる気がするなぁ
基本的に俺は根つめたりすんのが苦手なんだよな
頑張らないといけないって思っても体が動かなかったりする時全然あるし
やる気が出なくて塞ぎ込んでしまう日もある
いつも明るく元気でなんかいられないのはきっとみんな同じだよな
そういう時に気合い入れなきゃいけないって焦ってTBHなんか聴いちゃうと危ない
完全にやられるから笑
そういう時は肩の荷を下ろしてKMCとかを聴きゃいいんだよ
Photo by titiyuu
これでALBUMの曲は全曲歌い切った
もうこっからはさぁ 俺も何にも考えなくていいかって感じよ
みんなと楽しく最後の最後までやり切る
みんなに俺の後ろで一緒に頑張ってくれた奴を紹介しなきゃな
バックDJのスージーだ
Photo by Katunori Abe
本来ドラマーであるにもかかわらず俺がお願いしたらノリがいいから
超気合い入れて練習してくれてここまで一緒に頑張ってくれた
スージーには本当はバンドやドラムの事もっと頑張って欲しいけど
まだまだ出来る限り俺のバックDJ続けてほしいぜ 君のおかげで大成功だ ありがとうな
そんでもう一人 俺が落ちぶれた時も見限らずにいて俺の力になってくれた男が来ているから
そいつを召喚しなくちゃいけないな STUTSだ
Photo by Katunori Abe
Photo by titiyuu
マジでこの男がいなければ俺のHIPHOPはありえなかった
こいつは俺にいい事があった時は同じように喜んでくれる 今日だってそうだ
客席見るとそういう奴ばっかりだよ みんなのおかげで今日も頑張れたんだ
STUTS MPC準備できてるか?オッケー 行こうぜ
「俺がマイク持ったらどんな時だってぶっちぎりのKING!」
Photo by titiyuu
20曲目【KING】
本当にもうダメかと思った時俺自身幾度もこの曲に救われてきた
武道館でも歌わせてもらったし色んな場面でこの曲のリリックが俺に跳ね返ってきた
Photo by titiyuu
生きてりゃそりゃどうしたって悲しい事も起こる
でも俺はHIPHOPで全てぶっ飛ばしてきた
俺の周りの大切な人達 俺の歩んできた道が俺自身でありHIPHOPだ
さぁ 時間がきたな 次の曲でラストになるぜ
これでお別れ
最後に今みんなに一番必要なものを伝えるぜ
それはな、、、
21曲目【お前の部屋には文鳥が必要だ】
Photo by Katunori Abe
やっぱり湿っぽく終わるよりやっぱこれでしょ笑
コロナ禍真っ盛りの時に世の中にこの曲で文鳥の必要性を訴えた訳なんだけど
先行き暗い時代 まだまだこの世界には文鳥が必要だぜ笑
うちの文鳥の寅 さすがに現場には連れて来れないけど
今回もバッチリバースお見舞いしたな笑
みんな優しい気持ちを忘れんなよ 今度会う時まで死ぬなよおい!
死にたくなったら俺達の音楽を聴くんだぜ!
完全にやり切った 成し遂げた 走り切った
終わってしまえばあっという間 かれこれ2時間くらいライブしてたらしい
みんな本当にありがとう!でももう時間だから
また絶対やらせてくれ!最後にいつもの自己紹介
「KMCのSTYLEはマジハーコーでアブスト
飲むぜヤクルト 食うぜジャイアントカプリコ
密着24 矢吹丈の隠し子 本当の名前は柳原一仁!KMC KMC KMC!」
Photo by titiyuu
俺がはけた後も鳴り止まないKMCコール、、、
ここで撮影してくれていたKatunori Abeが
「ステージから写真を撮ろう」と一言
そうだな KMCコールに応えよう これが俺なりのアンコールだ
ステージに再登場 そうだ この機会に俺の弟子をみんなにお披露目しとこうかな
今日は俺と一緒に暮らしているカミさんとその4人の子供達
つまり俺の弟子達も遊びに来てくれていたんだよ
結構時間も遅くなっちゃったからな 下の2人は寝ちゃったけど
上の2人はまだ起きてるからみんなで写真撮ろうぜ
Photo by Katunori Abe
この後はCD売りながらサイン会!ライブは色んな人から大絶賛!
BOSSさんとO.N.Oさんが仲良くぶち上がってるのがステージからも見えていたし
本当に最高だった!
後日BOSSさんにも連絡したんだけど
俺はPAさんとも打ち合わせしてライブに取り組んだのがこの日が初めてだったんだ
まだまだ至らない所は全然あった
でもそこまでしっかりやればとんでもなくクオリティが上がるって事を今回思い知ったんだよね
とても大事な事 すごく勉強になった
要するにKMCはこれからって事なんだよな
ここでひと段落なんて言ってらんないぜ
この日のライブに来れなかった人だってたくさんいる訳だしさ
これからガンガンクオリティ上げまくって色んな所で歌ってくし
新しい事やってやってやりまくるぞ!
新しい日々はもう始まってるぜ!